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感染性胃腸炎

感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。
急に吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出るのが特徴で、いわゆる「食あたり」「お腹にくる風邪」と呼ばれることもあります。
冬はノロウイルス、夏は細菌性(サルモネラ、大腸菌など)が多く見られ、乳幼児から高齢の方まで幅広い年代で発症します。家庭や学校、職場などで集団感染が起きることも珍しくありません。多くは数日で自然に回復しますが、乳幼児や高齢の方では重症化することもあるため注意が必要です。


感染性胃腸炎の原因

ウイルスによるもの

ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなどが代表的です。とくにノロウイルスは少量のウイルスでも発症しやすく、冬季に流行します。嘔吐や下痢が強く、脱水に注意が必要です。ロタウイルスは乳幼児に多くみられ、白色便を特徴とすることもあります。

細菌によるもの

サルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌(O157など)、黄色ブドウ球菌などが原因となります。十分に加熱されていない食べ物や汚染水から感染することが多く、下痢や腹痛、発熱、血便を伴うことがあります。


感染性胃腸炎のうつる期間は?

感染性胃腸炎の感染期間は原因によって異なりますが、発症初期が最も感染力が強いとされています。とくにノロウイルスは症状が落ち着いた後も1〜2週間ほど便中にウイルスが排泄され続けるため、注意が必要です。細菌性胃腸炎でも数日から1週間程度は周囲にうつす可能性があります。症状が改善しても手洗いやトイレ・調理器具の衛生管理を徹底することで、家庭内や職場での二次感染を防ぐことが大切です。

胃腸炎うつらない人の特徴は?

同じ環境にいても感染しない人がいます。これは個人の免疫力が関係しています。体力や栄養状態が良好な人も重症化しにくい傾向があります。
また、手洗いを徹底している人や、調理・食事で衛生管理ができている人は感染リスクを下げられます。ただし完全に防ぐことは難しいですが、感染経路は経口感染と接触感染であるため、最も基本的な予防方法は水と石けんによる手洗いです。手洗い・うがいを習慣にすることで、感染の機会をかなり減らすことができます。


感染性胃腸炎の症状

など

型的には下痢・嘔吐・腹痛・発熱の4つが中心ですが、症状の出方は人によって異なります。高齢の方では脱水が急速に進み、口の渇きや尿の減少、意識がぼんやりするなどが目立つこともあり注意が必要です。
また、症状が数日で改善する方もいれば、嘔吐が強すぎて水分が取れない、下痢が止まらず体力が落ちてしまうといったケースもあります。「食べられない・飲めない」「動けないほどつらい」「血便が出る」といった症状がある場合は、早めの受診が安心です。


感染性胃腸炎が疑われるときの
検査・診断

診断は、症状や流行状況の確認に加え、血液検査や便検査で炎症や病原体を調べます。便培養検査では細菌性かどうかを確認でき、ノロウイルスやロタウイルスは便中抗原検査で診断されることがあります。症状が長引く、血便がある、体重減少を伴う場合には感染性胃腸炎以外の病気(炎症性腸疾患、大腸ポリープ、大腸がんなど)を見極めるために大腸カメラ検査が有用です。当院では内視鏡検査にも対応しており、必要に応じて詳しく調べることが可能です。

大腸カメラ


感染性胃腸炎の治療(治し方)

感染性胃腸炎は、一般的には自然治癒傾向が強いので、治療の原則は対症療法であり、脱水の予防が重要です。抗菌薬は必要ないことが多いです。
下痢止めや鎮痙薬は、腸管内容物の停滞時間が長くなってしまい、毒素の吸収を促進してしまう可能性があり原則的には使用しません。整腸剤や乳酸菌製剤は腸内細菌叢を回復させるために投与します。
細菌性胃腸炎については、症状の程度に応じて抗菌薬が必要か判断します。(原因菌においては抗菌薬が必須のものもあります。)
嘔吐や下痢が強く水分が摂れない場合や高齢者の方は、点滴加療を行うこともあります。当院では症状に応じた治療や点滴対応、必要に応じた内視鏡検査を行っています。

胃腸炎で
ヨーグルトを食べてもいい?

胃腸炎の急性期は腸が炎症を起こしているため、脂肪分の多い乳製品は刺激になり下痢を悪化させる場合があります。
症状が強い時期は控え、水分補給を優先することが大切です。回復期に入って食欲が戻ってきたら、少量のヨーグルトを取り入れることは可能です。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内環境を整える働きがあり、回復を助けることもあります。症状の程度に応じて無理のない範囲で摂取してください。


感染性胃腸炎が
治ったサインは?

下痢や嘔吐が治まり、普段通りの食事や水分が摂れるようになったときが回復の目安です。体のだるさや発熱がなくなり、便の回数や性状が安定してきたら日常生活に戻れると考えられます。
ただし、病原菌によっては、便中に細菌やウイルスが排出されている場合もあるため、他人に感染する可能性があります。
症状が治っても1~2週間ほどは手洗いや種子消毒などの衛生管理を続けることが大切です。


感染性胃腸炎で何日休む?

症状の強さによりますが、一般的には2〜3日休養することで日常生活に復帰できることが多いです。下痢・発熱や嘔吐が落ち着き、食事と水分がとれるようになれば復帰の目安です。ただし学校や職場によっては、ノロウイルスなどの場合に登校・出勤停止期間が定められていることがあります。体力が戻るまでは無理をせず、回復に合わせて復帰することが大切です。
職場復帰については勤務先に確認し、接客業や調理などでは各社の基準に従ってください。
欠勤に関することや診断書の発行については、当院にご相談ください。

なかみち内科・内視鏡クリニック