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おなら(ガス)の臭いが気になる・止まらない

便秘じゃないのに
おなら(ガス)が臭い…?

便秘がなくてもおならが臭くなることはよくあります。おならの臭いは主に腸内での食べ物の発酵や腐敗によって発生するガス成分(硫化水素、メタンチオール、インドールなど)によるものです。とくに、肉類や脂っこい食事、ニンニクや玉ねぎなどの硫黄を含む食品を多く摂ると、臭いの強いガスが増えやすくなります。また、腸内環境のバランスが崩れると、悪玉菌が増えてガスの臭いが強くなることもあります。さらに、消化不良や過敏性腸症候群(IBS)、小腸内細菌異常増殖症(SIBO)などが原因で臭いが強くなることもあるため、気になる場合は消化器内科を専門とする当院までご相談ください。必要に応じて、内視鏡や各種検査を組み合わせて評価します。


硫黄臭いおならは
大腸がんのサイン?

硫黄臭いおならは必ずしも大腸がんのサインとは限りません。硫黄臭は腸内で硫黄を含む食べ物(肉類、卵、ニンニクなど)が分解される過程で発生することが多く、腸内細菌のバランスや食生活によって左右されます。しかし、血便、便通異常、腹痛、体重減少などの症状があれば、大腸がんや他の腸疾患の可能性も考えられます。そのため、硫黄臭いおならが気になるだけでなく、他の異常症状がある場合は早めに医療機関で検査を受けることが大切です。

大腸がん


おならが臭う原因

食生活の影響

肉類や脂肪分の多い食事、ニンニクや玉ねぎなどの硫黄を含む食品を摂取すると、腸内でこれらが分解される過程で臭い成分が多く発生します。とくに動物性タンパク質は悪玉菌のエサになりやすく、臭いガスを増やす原因となります。

タンパク質(プロテイン)を摂り過ぎるとおならが臭くなる?
ダイエット・筋トレ中におならの臭いが気になる方へ

タンパク質(プロテイン)を過剰に摂取すると、おならが臭くなることがあります。高たんぱく食やプロテインを急に増やすと、消化しきれなかったたんぱく質が大腸まで届き、腸内の悪玉菌のエサとなり、腐敗ガス(硫化水素などの硫黄化合物)を発生させるためです。とくに動物性タンパク質やサプリメントのプロテインを多く摂るダイエットや筋トレ中は、こうした臭いガスが増えやすくなります。
また、急激な食事内容の変化や食物繊維不足も腸内環境のバランスを崩し、臭いの強いおならを増やす原因になります。筋トレやダイエット時は、タンパク質だけでなく野菜や発酵食品を適度に取り入れて、善玉菌を増やすことが重要です。これにより消化吸収がスムーズになり、臭いの軽減につながります。
ホエイプロテインでお腹が張る・下る場合は、乳糖不耐症が関与していることもあり、アイソレート製品やソイ/カゼインなど別タイプへの切り替えで改善することがあります。

腸内細菌のバランスの乱れ

腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、悪玉菌が増えて腐敗ガスが多く発生します。ストレスや抗生物質の使用、偏った食事で腸内環境が乱れると臭いが強くなることがあります。

消化不良や吸収障害

胃腸の消化機能が低下すると、未消化の食べ物が腸内で腐敗しやすくなり、臭いガスが増えます。乳糖不耐症や膵臓の機能低下なども原因になることがあります。

消化不良

腸疾患の可能性

過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)、小腸内細菌異常増殖症(SIBO)など、腸の病気が原因で臭いが強くなることもあります。症状が続く場合は医師の診察が必要です。


おならの回数や臭いは
ストレスに影響する?

ストレスはおならの回数や臭いに影響を与えることがあります。強い緊張や不安が続くと自律神経が乱れ、腸の動きやガスの排出に異常が生じやすくなります。とくにストレス下では無意識に空気を飲み込む呑気症が起こりやすく、胃腸にたまったガスが原因でおならの回数が増えることがあると言われています。また、腸内環境もストレスによって悪化し、善玉菌が減り悪玉菌が増えることで、腸内での腐敗が進み、臭いの強いおならが出やすくなります。さらに、過敏性腸症候群(IBS)のようにストレスが発症・悪化の要因となる病気では、ガスの蓄積や腹部の張り、おならの頻度が増えることもあります。おならが気になる場合は、ストレスケアも対策の一つになります。


おならが1日30回、100回出る
原因は?正常な回数は?

おならの回数は個人差がありますが、一般的には1日に10〜20回程度が正常とされています(「自分は10回もしない=異常」ではありません)。おならが30回、あるいは100回以上出る場合、過剰なガスが腸内で発生している可能性があります。
原因としては、食生活の影響が大きく、炭酸飲料や豆類、食物繊維の多い野菜を大量に摂取するとガスが増えやすくなります。また、早食いや空気を飲み込む癖(呑気症)も回数増加の要因です。腸内細菌のバランスが崩れた場合や、過敏性腸症候群(IBS)、小腸内細菌異常増殖症(SIBO)といった腸の疾患が背景にあることもあります。長期間続く場合や生活に支障がある場合は、消化器内科の受診が望ましいです。


おならの臭い
(酸っぱい、アルコール臭?)

硫黄臭
(卵の腐ったような臭い)

硫黄含有アミノ酸を含む食べ物(肉類、卵、ニンニク、玉ねぎなど)が腸内で分解されると発生する硫化水素やメタンチオールと呼ばれる揮発性硫黄化合物が主な要因といわれています。硫黄含有アミノ酸(メチオニン等)を多く含む食材(肉類やニンニク・タマネギなど)や、たんぱく質過多・腸内細菌バランスの乱れで強くなりやすいことが示されています

酸っぱい臭い

炭水化物や食物繊維の発酵による酪酸や酢酸が多い場合に感じられると言われています。多くは腸で吸収され、腸粘膜のエネルギー源として利用されますが、便やガスの“酸っぽい印象”に関与している可能性があるともいわれています。

腐敗臭(悪臭)

消化不良や腸内細菌のバランスが崩れ、タンパク質が腐敗して発生するアンモニアやインドールなどによる臭いです。腸疾患が関与している場合もあります。

甘酸っぱい・アルコール臭

発酵過程でエタノールや酢酸エチルなどが生じこれらには “甘い・果実様”と表現される分子が含まれます。
「アルコールのよう」という表現については、飲酒後のエタノールは主に口からの息(げっぷや呼気)に出やすく、肛門からのガスで強いアルコール臭が目立つという確かな根拠は多くありません。
つまり、甘酸っぱい/アルコール様のにおいはおならの典型ではなく、たまたま混ざった成分や感じ方の違いによることが多い、という風に考える方がよいと思います。


おならの予防・対策

おならの予防・対策には、日常生活や食習慣の見直しが重要です。まず、食事はゆっくりよく噛んで食べることで、空気の飲み込みを減らし、ガスの発生を抑えられます。炭酸飲料やビール、豆類、玉ねぎ、キャベツなどガスが発生しやすい食品は摂り過ぎないように注意しましょう。また、食物繊維は適量をバランスよく摂ることが大切で、急激な増加は避けて腸内環境を整えます。規則正しい生活や適度な運動も腸の動きを良くし、ガスの排出を促します。ストレス管理も腸の健康に役立つため、リラックス法を取り入れることがおすすめです。症状が続く場合は、医療機関での相談が必要です。

おならが臭いとき
食べ物で改善できる?

おならの臭いは食べ物の工夫で改善することが可能です。腸内環境を整え、悪臭の原因となる腐敗ガスを減らすために以下のポイントを意識しましょう。

食物繊維をバランスよく摂る

野菜、果物、海藻、全粒穀物などの食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。ただし急に大量に摂るとガスが増えることがあるので徐々に増やしましょう。

発酵食品を取り入れる(おならにヨーグルトは効果ある?)

ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌などの発酵食品は腸内の善玉菌を活性化し、臭いを抑える働きがあります。

硫黄含有食品の摂取を控えめに

肉類、卵、ニンニク、玉ねぎなど硫黄を多く含む食品は腐敗ガスの原因となるため、摂り過ぎに注意します。

炭酸飲料やアルコールの控えめに

炭酸飲料やビール類は、空気やCO₂の取り込みでげっぷ・お腹の張りを助長します。悪臭の主因は硫黄化合物であり、炭酸そのものがにおいを強めるわけではありませんが、人工甘味料や糖分の多い飲料は腸で発酵してガスが増えることがあります。張りや回数が気になる方は量・種類を調整しましょう。アルコールはIBS症状や膨満を悪化しやすいため、適量・休肝日の設定をおすすめします。

なかみち内科・内視鏡クリニック