- 胃が重たい?胃痛(心窩部痛)はありませんか?
- 胃痛(心窩部痛)の原因となる病気
- ストレスで胃痛になる?
- ガスだまりで胃痛になる?
- 胃痛の原因が不明なこともある?
- 胃痛があるときの検査
- 胃痛の予防・対策
- 胃痛があるとき市販薬を使用して良い?
- 胃痛を和らげる姿勢は?
- 胃痛で医療機関を受診すべきタイミングは?
胃が重たい?胃痛(心窩部痛)
はありませんか?
胃が重たい、キリキリ・ズキズキ・チクチク胃が痛む、胃に違和感を覚えることはありませんか?
以下のような症状がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。
- みぞおちがキリキリ痛む
- 胃がチクチクする感じがする
- 胃がズキズキする
- 胃にシクシクした痛みがある
- ギューッと締め付けられる感じの痛みがある
- 胃が重たい感じがする
- 食後に胃もたれがある
- 空腹時に胃が痛む
- 胃がムカムカして気持ち悪い
- 胃が焼けるような感じがする
- 胃の中に何かつかえている感じがする
- 圧迫されているような苦しさがある
- ゲップがよく出る
- 胃が張ってパンパンになる
- お腹の上のほうが押されると痛い
- 脂っこいものを食べると胃(お腹)が痛い
- 寝る前に胃が痛い
- 冷たいものを飲むと胃が痛い(しみる)
- 緊張した時に胃が痛い
- ストレスがかかると胃が痛い
- 胃がヒリヒリする
- 胃がぎゅっとねじれるように痛い
- 胃が熱い(熱を持った)感じがする
- 胃が張って食欲がない
- 食べるとすぐに胃が痛くなる
- 胃がドクドクと動いている感じがする
など
胃痛(心窩部痛)の
原因となる病気
急性胃炎
急性胃炎は、アルコール、薬剤(とくにNSAIDs)、ストレス、不規則な食事などが原因で胃粘膜に急性の炎症が起こる病気です。心窩部にキリキリ、チクチクした痛みを感じ、吐き気や食欲不振を伴うことがあります。多くは一時的ですが、放置すると胃潰瘍に進展することもあるため、原因を避けて胃粘膜を保護する治療が重要です。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃酸と消化酵素により胃の粘膜が傷つき、えぐれるような欠損ができる病気です。心窩部痛のほか、空腹時の痛み、吐血や黒色便が出ることもあります。原因はピロリ菌感染やNSAIDsなどの薬剤が多く、胃酸を抑える薬(PPIなど)で治療します。再発予防のための生活指導も重要です。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍もピロリ菌や薬剤が関与し、心窩部から右上腹部にかけて痛みを感じます。胃潰瘍より空腹時に痛むことが多く、食後にいったん痛みが和らぐのが特徴です。重症化すると出血や穿孔(穴が開く)を起こすことがあり、緊急対応が必要になるケースもあります。
逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流し、炎症を起こす病気で、胸やけや呑酸(酸っぱい液が上がる感覚)を伴いますが、心窩部の痛みとして現れることもあります。食後や横になったときに症状が出やすく、PPIなどの胃酸を抑える薬が有効です。生活習慣の見直し(食事内容・食後の姿勢)も治療の一環です。
機能性ディスペプシア
検査で明らかな異常がないのに、胃の痛みやもたれ感、早期満腹感などが続く状態です。ストレスや自律神経の乱れ、胃の運動異常などが関係していると考えられています。痛みは心窩部に集中することが多く、生活習慣の改善、胃の運動を促す薬、漢方薬などが用いられます。
急性膵炎
急性膵炎は膵臓の急激な炎症で、激しい心窩部の痛みを特徴とします。痛みは背中に放散することがあり、嘔吐や発熱を伴います。主な原因はアルコール多飲や胆石です。重症化すると生命に関わる疾患であるため、早急な診断と治療が必要です。
胆石症・胆嚢炎
胆石や胆泥が胆嚢の出口を塞ぐと、右上腹部から心窩部にかけて激しい痛みを引き起こす胆嚢炎を起こします。吐き気や発熱を伴うことも多く、一過性の経過をたどっても、慢性的に繰り返す場合があります。超音波検査などで診断し、必要に応じて手術も検討されます。
ストレスで胃痛になる?
ストレスが原因で胃痛が起こることはよくあります。精神的なストレスや不安は自律神経のバランスを乱し、胃の血流や胃酸分泌に影響を与えます。その結果、胃粘膜の防御機能が低下し、胃痛や胃もたれ、胸やけといった症状が現れやすくなります。また、ストレスは胃の運動機能にも影響し、胃の動きが乱れることで痛みや不快感が生じることもあります。過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアと呼ばれる病気も、ストレスが大きく関与しています。症状改善には生活習慣の見直しやリラックス法、必要に応じて薬物治療が有効です。
ガスだまりで胃痛になる?
ガスだまり(腸内ガスの滞留)が原因で胃痛のような痛みを感じることがあります。実際には胃ではなく、胃の近くにある小腸や大腸にガスがたまり、心窩部(みぞおち)や下腹部が張って痛くなるのです。
腸内にガスがたまる主な原因は、早食いや空気の飲み込み(呑気症)、炭酸飲料や食物繊維の多い食品、ストレスによる腸の動きの乱れなどです。過敏性腸症候群(IBS)でも、ガスがたまりやすくなり、腹痛・おなかの張り感を訴えることがあります。
予防のためには、よく噛んで食べる、炭酸やガムを控える、ストレスを減らすことが有効です。症状が続く場合は、胃腸の病気が隠れていることもあるため、医療機関での相談をおすすめします。
胃痛の原因が
不明なこともある?
検査で明確な異常が見つからないのに胃痛などの不快な症状が続くことがあり、これを「機能性ディスペプシア」と呼びます。胃の動きの異常や知覚過敏、ストレスや自律神経の乱れが関与していると考えられています。食後のもたれ感や早期の満腹感、みぞおちの痛みや灼熱感などが主な症状です。症状が長く続くとQOL(生活の質)が低下するため、薬物療法(胃酸抑制薬、消化管運動改善薬)や生活習慣の見直し、ストレス対策が有効です。
胃痛があるときの検査
胃痛があるときの検査は、原因を特定し適切な治療を行うために重要です。まず問診で痛みの場所や性状、経過を詳しく確認し、必要に応じて触診を行います。血液検査では炎症や貧血、ピロリ菌感染の有無などを調べます。上部消化管の精査には胃カメラ(上部内視鏡検査)が有効で、胃炎や潰瘍、がんなどの病変を直接観察できます。また、腹部超音波検査(腹部エコー)で膵臓・胆嚢・肝臓などの異常を調べたり、症状によってはCT検査を行うこともあります。症状が長引く場合や体重減少を伴うときは、積極的な検査が勧められます。
なお、CT検査が必要な場合には、連携する医療機関をご紹介させていただきます。
胃痛の予防・対策
規則正しい食事を心がける
1日3食を決まった時間にとることで胃のリズムが整い、胃酸による刺激や食べ過ぎを避けやすくなります。朝食を抜くと昼食時に食べ過ぎて症状が悪化する方もいるため、軽くでも朝食をとるのがおすすめです。夕食は就寝の2〜3時間前に済ませると、夜間の逆流や胃部不快感を抑えやすくなります。
※持病や治療中の方(糖尿病、妊娠中など)は個別に指示が異なることがあります。気になる場合はご相談ください。
よく噛んでゆっくり食べる
食べ物をしっかり噛むことで、消化を助け、胃の負担を減らします、結果として胃もたれや胃痛の予防に役立つことがあります。目安は1口20~30回です。テレビやスマホを見ながらの「ながら食べ」は注意が散って満腹感に気づきにくく、早食いや過食につながるため注意が必要です。
脂っこい物・刺激物を控える
唐揚げ、ラーメン、ケーキなど高脂肪食は胃に長くとどまり、胃酸分泌を刺激します。辛いものや濃い味付け、炭酸飲料も同様です。外食では「油少なめ」「薄味」を心がけ、腹八分目を意識しましょう。
ストレスを溜めない
ストレスは自律神経のバランスを崩し、胃の血流や動きを乱します。ストレス発散には、ウォーキングや軽い運動、深呼吸、アロマ、入浴、好きな音楽を聴くなど、リラックスできる習慣を取り入れましょう。
十分な睡眠をとる
睡眠不足は交感神経が優位になり、胃の働きを抑制します。理想的な睡眠時間は6〜8時間です。寝る直前のスマホやカフェイン、飲酒を避け、寝る前1時間はリラックス時間を設けると良いです。
喫煙を控える
タバコに含まれるニコチンは、胃粘膜の血流を悪化させ、胃酸分泌を増やします。喫煙習慣は胃潰瘍や胃がんのリスクにもつながるため、できるだけ禁煙を心がけましょう。禁煙外来の活用も選択肢です。
定期的な検査を受ける
40歳を過ぎたら、年1回の胃カメラを検討しましょう。症状がなくてもピロリ菌感染や萎縮性胃炎などが進行していることがあります。ピロリ菌が陽性なら除菌治療で胃がんのリスクを大幅に減らせます。
胃痛があるとき
市販薬を使用して良い?
軽度の胃痛であれば、市販薬を使用しても問題ないことがあります。ただし、「どのような胃痛か」によって判断が必要です。
市販薬で対応しやすいケース
- 暴飲暴食やストレス、軽い胃もたれによる一時的な胃痛
- 空腹時に出る軽い差し込み(胃酸過多が関与)
- 脂っこい食事や飲酒後に感じる不快感
このような場合で短期間の使用であれば、胃酸を抑える薬(H2ブロッカーや制酸薬)、胃粘膜を保護する薬(アルジオキサなど)が市販されています。
市販薬で
対応すべきでないケース
以下に該当する場合は、すぐに医療機関を受診すべきです。
- 激しい痛みや突然の痛み
- 吐き気や嘔吐、発熱を伴う
- 黒い便(消化管出血)や吐血がある
- 痛みが数日続いている、繰り返す
- 食欲低下や急な体重減少を伴う
- 鎮痛剤(例:ロキソニンなどのNSAIDs)内服中に悪化している
市販薬で症状が一時的におさまっても、原因が消えたわけではないため、長引く場合は必ず医療機関で検査を受けましょう。
胃痛を和らげる姿勢は?
背もたれにもたれて座る
(半座位)
ソファやリクライニングチェアに深く座り、上体をやや起こした状態で背もたれに体をあずけます。45度くらいの角度を保つと、胃酸の逆流を防ぎつつ、胃の圧迫感も軽減できます。腰にクッションを当てると、よりリラックスできます。
左側を下にして横向きに寝る
横になるときは、胃の出口が右側にあるため、左を下にして横向きになると、胃の内容物が腸へスムーズに流れやすくなり、胃の圧力も軽くなります。膝を少し曲げ、クッションを抱えるとより落ち着きやすいです。逆流性食道炎がある方にも適しています。
仰向けで膝を立てる/
膝下にクッションを入れる
腹筋の緊張がほぐれ、胃の周辺がリラックスしやすくなります。とくに寝る前や横になっているときに胃の不快感がある場合におすすめです。
軽く前かがみにならず、
上体はやや伸ばす
前屈みになると胃を圧迫し、痛みが悪化することがあります。背筋を伸ばし、肘を机に乗せて体を支えると、胃への負担がやわらぎます。
胃痛で医療機関を受診すべき
タイミングは?
以下のような症状がありましたら、重大な病気が隠れている可能性があります。お早めに消化器内科を専門とする当院までご相談ください。


