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げっぷやしゃっくりがよく出る・止まらない

胃がんの初期症状で
げっぷが出る?

げっぷ(おくび)は胃がんに特有の症状ではありません。多くは胃炎・逆流性食道炎・機能性ディスペプシア(FD)・呑気症などでみられる一般的な消化器症状です。げっぷ“だけ”では病気の判定はできませんが、長く続く・ほかの症状を伴う場合は評価が必要です。気になる症状が続くときはご相談ください。

胃がん

胃がんの初期症状

など

こうした症状は、一見よくある不調として見過ごされがちかと思います。数週間以上続く、体重が減る、食欲がないなどげっぷ以外にも気になる症状がありましたら念のため胃カメラを受けるようにしましょう(当院では必要に応じて胃カメラで逆流性食道炎・潰瘍・胃がん・食道裂孔ヘルニアなどを確認します)。


げっぷがよく出るのは
更年期障害?

げっぷがよく出る原因のひとつに更年期障害が関係していることがあります。更年期には女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少し、自律神経のバランスが乱れやすくなります。この自律神経の乱れは、胃や腸の動きを調整している消化機能にも影響を与えるため、胃酸が逆流しやすくなったり、胃の中にガスがたまりやすくなります。その結果として、げっぷが頻繁に出る、胸やけや胃もたれを感じるといった症状が現れることがあります。さらに、ストレスや不眠なども重なると、空気を無意識に飲み込む呑気症を引き起こし、げっぷが増える原因になることもあります。


げっぷ・しゃっくりは
1日何回が正常?

1日に正常なげっぷの回数

げっぷは、食事中や炭酸飲料の摂取、空気を飲み込んだときなどに自然と出る生理的な反応で、1日に数回程度であればとくに問題はありません。しかし、1日に何十回も出たり、食事に関係なく頻繁に出る場合、逆流性食道炎や胃炎、機能性ディスペプシアなどの消化器疾患が関係していることがあります。また、胸やけや胃もたれ、吐き気など他の症状を伴う場合は、医療機関を受診することが望ましいです。

1日に正常なしゃっくりの回数

しゃっくりもまた、多くの場合は一時的な生理現象であり、1日に数回、数分以内に自然におさまる程度であれば心配は不要です。医学的には「回数」ではなく、「持続時間」で重症度を分類します。
原因としては、早食いや冷たい飲食物、ストレスなどが挙げられます。ただし、しゃっくりが数時間以上続いたり、何日にもわたって頻繁に起こる場合、横隔膜や神経系、消化器系の病気が隠れていることもあります。とくに高齢者では脳梗塞・や脳腫瘍など頭蓋内に病変があることもあるため、長引く場合は医師に相談しましょう。

しゃっくりは
何分続くとやばい…?

しゃっくりは通常、数秒から数分で自然に治まることが多いですが、48時間以上続くしゃっくりは「遷延性しゃっくり」、1ヶ月以上続く場合は「難治性しゃっくり」と呼ばれ、医療的な評価が必要です。
長時間続くしゃっくりは、脳や神経の異常、胃や食道の病気、代謝異常、薬の副作用などが原因となっていることがあり、放置すると生活の質が大きく低下するだけでなく、栄養障害や呼吸困難を招くこともあります。


げっぷ・しゃっくりが
よく出る・止まらない原因

げっぷがよく出る原因

逆流性食道炎

胃酸が食道へ逆流し、げっぷ・胸やけ・酸っぱい液の逆流(呑酸)などが生じます。とくに脂っこい食事や夜遅い食事で悪化しやすく、食後や横になると症状が強まるのが特徴です。

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機能性ディスペプシア

内視鏡などで異常がないにもかかわらず、胃もたれやげっぷ、膨満感が続く状態です。ストレスや胃の運動異常が関係しており、若年から中年層にも多くみられます。

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呑気症

空気を無意識に飲み込むことで胃にガスがたまり、げっぷやお腹の張りが頻繁に出る状態です。緊張やストレスが背景にあることが多く、習慣的な癖として現れることもあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃酸やピロリ菌により胃や腸の粘膜が傷つき、胃痛やげっぷ、吐き気、食後の不快感が現れます。とくに空腹時や夜間に痛みが強くなることがあります。

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胆石症・胆嚢炎

脂っこい食事の後に右上腹部の痛みやげっぷ、吐き気を起こすことがあります。胆嚢に石ができて炎症を起こすことで消化機能が乱れ、胃腸の不調として現れます。

しゃっくりがよく出る原因

脳血管障害・脳腫瘍

脳卒中(脳梗塞や出血)、脳腫瘍などで延髄にあるしゃっくりの反射中枢が刺激されると、長時間しゃっくりが止まらなくなることがあります。高齢者に多く、注意が必要です。

胃・食道の病気
(胃の過膨満・食道炎など)

食べ過ぎ・早食い・炭酸飲料・空気を飲み込む癖などで胃が過度に膨らむと、横隔膜や関連神経が刺激されてしゃっくりが誘発されます。逆流性食道炎でも同様にしゃっくりが続くことがあります。

自律神経失調症・糖尿病性神経障害

ストレスや自律神経の乱れ、また糖尿病による神経障害によって、しゃっくりが出やすくなることがあります。精神的ストレスが背景にあるケースも少なくありません。

胸部腫瘍やリンパ節の圧迫

肺や縦隔(心臓周囲)に腫瘍ができ、横隔神経や迷走神経を圧迫することでしゃっくりが持続することがあります。とくに長引く場合は画像検査での確認が必要です。


げっぷ・しゃっくりが
よく出る・止まらないとき
の検査

げっぷやしゃっくりが頻繁に出る、または長時間止まらない場合、基礎疾患が隠れている可能性があるため、原因を特定するための検査が必要です。
まず行われるのが問診と診察で、症状の頻度、持続時間、食事との関連、他の症状(胸やけ、胃痛、神経症状など)を確認します。
その上で必要に応じて胃カメラを行い、逆流性食道炎や胃潰瘍、胃がん、食道裂孔ヘルニアなどの病気がないか確認します。また、腹部超音波検査(腹部エコー検査)などを行うこともあります。CT検査が必要な場合には、連携する医療機関をご紹介いたします。
しゃっくりが長引く場合には、頭部MRIやCTにて、脳腫瘍や脳梗塞などの中枢神経の異常がないか確認が必要な時もありますので、必要に応じて専門の医療機関をご紹介させていただきます。

胃カメラ


げっぷ・しゃっくりが
よく出る・止まらないとき
の予防・対策

げっぷの予防・対策

空気を飲み込まない工夫
(呑気症の予防)

食事中の早食いや、話しながらの食事は空気を多く飲み込みやすく、げっぷの原因になります。

  • 食事はゆっくりよく噛んで食べる(1口20~30回が目安)
  • ガムや飴を日常的に噛む習慣を減らす
  • ストローやペットボトルの直飲みを避け、コップでゆっくり飲む

炭酸飲料・発酵食品の制限

炭酸水、ビール、パン、ヨーグルトなどは胃内でガスを発生させやすいため、頻繁に摂取する場合は控えることでげっぷが減る可能性があります。

食後すぐに横にならない・姿勢の工夫

食後にすぐ横になると、胃酸が逆流しやすくなります。

  • 食後2~3時間は立位または椅子に座って過ごす
  • 就寝時は枕を高めにして、上体を15~30度上げて寝ると胃酸逆流の予防に良い

胃に優しい食事を心がける

脂っこいものや刺激物、香辛料、カフェイン、チョコレート、アルコールなどは胃酸分泌を増やすので控えめにしましょう。和食中心にしつつ、揚げ物は頻度を減らし、味付けは薄めを意識するのが理想です。

しゃっくりの予防・対策

急激な温度差や刺激物を避ける

冷たい水を一気に飲む、熱いスープをすする、辛い料理などは横隔膜の神経を刺激します。

  • 飲み物は常温かぬるめ
  • 唐辛子やワサビなどの刺激物は控える

食べ過ぎを避ける・ゆっくり食べる

胃が急激に膨らむと横隔膜を圧迫し、しゃっくりが誘発されます。

  • 腹八分目を意識する
  • 炭酸や豆類などガスの発生しやすい食品も控えめにしてください

ストレス・自律神経の安定を図る

ストレスで自律神経が乱れると、しゃっくりを制御する神経回路に影響を及ぼすことがあります。

  • 深呼吸、軽いストレッチ、散歩などでリラックス習慣を持つ
  • 規則正しい生活、十分な睡眠も大切です

しゃっくりが出たときの対処法
(応急処置)

  • 息を止めて10秒ほど数える
  • 冷水を少しずつゆっくり飲む
  • 「吸い込む+飲み込む」の組み合わせ:ストローで常温水をやや強めに吸い込み、そのまま一口で嚥下を数回。横隔膜と声門の反射を同時に“リセット”する狙いです。
  • 舌を軽く引っ張る(しゃっくり反射をリセットする効果)

げっぷやしゃっくりが
よく出る・止まらないで
医療機関を受診すべき
タイミングは?

げっぷやしゃっくりがよく出る、または止まらない場合でも、多くは一過性の生理的現象で心配ありません。しかし、次のような場合は医療機関の受診をおすすめします。

げっぷが
よく出る・止まらない場合に
受診すべきタイミング

  • げっぷが1日に何十回も出て生活に支障がある
  • 胸やけ・呑酸(酸っぱい液が上がる)を伴う
  • 胃もたれ腹痛吐き気食欲低下などが続く
  • 食後や横になると症状が悪化する
  • 症状が2週間以上続く、もしくは悪化している
  • 40代以上で初めて症状が出た場合

など

しゃっくりが
よく出る・止まらない場合に
受診すべきタイミング

  • しゃっくりが数時間以上止まらない
  • 1日に何度も繰り返す
  • 数日以上続いている
  • 頭痛・ふらつき・吐き気・物忘れなど神経症状を伴う
  • 高齢者や持病がある方で急に始まった

など

なかみち内科・内視鏡クリニック